2015年10月18日日曜日

151018 産科危機的出血 受け入れる側の立場

産科危機的出血ではSI>1ならば高次機関へ搬送を考慮する
SI>1.5なら高次機関へ搬送する

このガイドラインが広まれば、高次医療機関も受け入れる体制を強化する必要がある。



151018 産科大量出血のタイプ 産科DIC先行型

疾患:羊水塞栓
早期からFFPを投与すべき

151018 産科大量出血のタイプ 大量出血先行型

疾患:癒着胎盤、遺残胎盤
輸液やRBC輸血による希釈性の凝固障害の可能性
対応:晶質液や膠質液、RBC
必要に応じてFFP

2015年10月15日木曜日

151015 妊婦の気道ガイドライン

Mushambi MC
Anaesthesia. 2015;70:1286-306.
Obstetric Anaesthetists' Association and Difficult Airway Society guidelines for
the management of difficult and failed tracheal intubation in obstetrics.


http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26449292

2015年10月2日金曜日

151002 子宮内反症の分類

急性:分娩後24時間以内
亜急性:24時間以上、4週間未満
慢性 :分娩後4週間以上

外因性:分娩第三期の不適切な処置
内因性:何等かの原因で子宮筋が弛緩した状態となり発症

全身麻酔もリスク因子となりうる?

ニトログリセリン 50-100μg/回、効果不十分なら50-100μg/回ずつ追加投与

出血性ショックと疼痛や腹膜刺激による神経性ショック

151002 肺高血圧症と妊娠

20-60%の妊産婦死亡率
分娩後1週間の死亡率が高い
突然死、心不全、血栓塞栓症

平均肺動脈圧40mmHg未満では比較的母体予後がよい
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15994404

軽症例でも分娩後に心不全になる確率が30%
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19147605

タダラフィル、フローランの2剤を妊娠第1期に導入
タダラフィル:ホスホジエステラーゼ5阻害薬(PDE5阻害薬)
フローラン:プロスタグランジンI2

2015年10月1日木曜日

151001 アドレナリン

心肺蘇生:3-5分毎にアドレナリン1mg 原液1ml
アナフィラキシー:投与方法0.3mg (原液0.3ml) 筋注 より緊急性が高い場合は0.1mg(原液を10倍希釈して1ml)

心肺蘇生時とアナフィラキシーの投与量は異なる

151001 母体急変への対応の実際 京都プロトコール こたえ編

9つの具体例を提示している

1. 弛緩出血による出血性ショック
2. 後腹膜血腫によるs出血性ショック
3. 常位胎盤早期剥離
4. HELLP症候群
5.羊水塞栓症
6.肺塞栓症
7.抗菌薬によるアナフィラキシーショック
8. 子宮内反症
9.子宮破裂

151001 母体急変への対応の実際 京都プロトコール テーマ編

9つの具体例を提示している

1. 正常経腟分娩後に出血が増加した褥婦
2. 緊急帝王切開術後に激しい腰痛を訴えた褥婦
3. 陣痛室で急激な下腹部痛を訴え始めた妊婦
4. 陣痛発来後に痙攣と意識障害をきたした妊婦
5. 分娩進行に伴って息苦しさを覚え始めた妊婦
6. 帝王切開術後3日目に突然の胸痛と呼吸苦をきたした褥婦
7. 前期破水後の不穏な妊婦
8. 胎盤娩出直後に急激な下腹部痛と大量出血をみた褥婦
9. 分娩進行中にトイレから出てこれなくなった妊婦

母体急変時の初期対応 京都産婦人科救急診療研究会 メディカ出版