2017年7月20日木曜日

170720 誰が帝王切開の麻酔を担当しているのか 母体安全への提言2013 Vol.4より

麻酔科医というより麻酔担当医がいるかどうか、というのが現在の問題点である。
手術を担当する以外の麻酔科担当医がいれば異常の早期発見や対応に専従できる。
緊急症例は母児に問題点があることも多く、迅速な対応も求められる。麻酔担当医ではなく、麻酔科専門医が担当するのが理想である。
しかし、麻酔科専門医がすべての緊急帝王切開を担当できる分布をしていない。また麻酔科医を雇用できるほどの麻酔料金設定になっていない。麻酔科医を雇いたくてもやむなく自分たちで麻酔をせざるを得ない環境である。

専門医を充実させるのも日本の医療レベルを維持するために重要であるが、帝王切開の麻酔を麻酔科専門医に担当させるためには、帝王切開の麻酔のために麻酔科医を雇うための環境を整える必要がある。

2017年6月28日水曜日

母体にレミフェンタニルを投与すると児の予後は?



Apgar score 1分値では、レミフェンタニル群で、低いが、5分値は両群とも全て8点以上でした。
呼吸補助が必要であった時間は、レミフェンタニル群で75秒と、コントロール群の25秒に比べ、長くなっています。
蘇生処置に関しては、気管内挿管を必要とした症例は両群通じて認めませんでしたが、レミフェンタニル群では、接触刺激、バッグマスク換気を、必要としたケースがコントロール群に比べ多く、ナロキソンが使用された症例も2例認めました。
但しナロキソン投与された新生児の臍帯動静脈のレミフェンタニル濃度は、レミフェンタニル群の平均値であり、レミフェンタニル以外の要因によって呼吸抑制が引き起こされた可能性もあります。
また、娩出直後の新生児を診察した新生児科医は、母体にレミフェンタニルが投与されてる可能性があることは知らされていたため、先入観として呼吸抑制の原因が、レミフェンタニルの投与とえ、ナロキソンを投与してしまったという可能性も考えられます。
最後に新生児科への入室はレミフェンタニル群、コントロール群共に3例ずつでした。コントロール群では3例とも母体に起因するものでしたが、レミフェンタニル群では呼吸抑制のため、2例が一時的に新生児科に入室しました。

麻酔法
Preoxygenationの後、レミフェンタニルまたは、生理食塩水を静脈内投与
チオペンタール4mg/kgサクシニルコリン1.5mg/kgを静脈内投与
Cricoid pressureを行い、喉頭鏡を用い1分で挿管
術中はGOIにて維持
臍帯クランプ後、モルヒネ0.15mg/kgオキシトシン5-10Uを投与

術後鎮痛は、モルヒネによるpatient controlled analgesiaを利用

Ngan Kee WD, Khaw KS, Ma KC, Wong AS, Lee BB, Ng FF. Maternal and neonatal effects of remifentanil at induction of general anesthesia for cesarean delivery:a randomized, double-blind, controlled trial. Anesthesiology. 2006;104:14-20.

PMID: 16394684.

母体から児へのレミフェンタニルの移行

UV/MA比が0.73であり、胎児でも代謝されていることがわかる。

2017年6月10日土曜日

170610 気道困難症が予測されるカテゴリー1の緊急帝王切開

 Krom AJ. Choice of anaesthesia for category-1 caesarean section in women with anticipated difficult tracheal intubation: the use of decision analysis. Anaesthesia. 2017;72:156.  PMID:27900760.

2017年5月13日土曜日

170513 妊婦の院外蘇生の症例報告


Pecher S, Williams E. Out-of-hospital cardiac arrest in pregnancy with good
neurological outcome for mother and infant. Int J Obstet Anesth. 2017
Feb;29:81-84. doi: 10.1016/j.ijoa.2016.11.002. Epub 2016 Nov 15. PubMed PMID:28017511.